質屋で、思いのほか安い値段を宣言されること、あると思います。
この時に、客側は、どう対処するのが得なのでしょうか?ある大手質屋にお勤めの方にお話を聞いたところ、大手では、暗黙のルールとして、まずは安い値段で交渉を始める、というのがあるそうです。
これは、売値を最終的には上げて、満足感を演出したいという目的と、最終的に値上げしても、査定額を下回るようにしたい、という思惑があります。
この時に、客側はどうするべきなのでしょうか?質屋側の、ひそかな思惑はこうです。
「乗ってきてほしい」。
「えー」「もうちょっと高いとおもってたー」「そこをなんとか」など、価格を飲み込んだ発言をしてくるのを待っているのです。
この反応さえくれば、店側には、それに対応するマニュアルとシュミレーション経験があり、まんまと自分のペースで交渉を運んで行けるのです。
ではどうするべきか?それは、押すのではなく「引くべき」なのです。
納得いかないほど安い価格だった場合には「それじゃ安すぎるので、やめておきます」と、サッと引くことが最も質屋を動揺させます。
これで即座に値上げをしてくるようだなら、作戦大成功です。